猫背を改善すると痩せる?正しい姿勢で理想の身体を手に入れよう!!

「猫背が改善すると痩せるって本当?」
「猫背の原因と解決法を教えてほしい」
姿勢が悪くなったことで太ってきていると気づいていても、改善方法がわからず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
本記事では猫背の原因や猫背が与える身体への影響、猫背の改善方法について詳しく解説します。
この記事を読むことで猫背の正しい知識を身に付けられ、猫背の改善や予防につながるでしょう。
猫背を改善すると痩せるのか?

猫背を改善すると痩せる可能性があります。
猫背から正しい姿勢に戻すと、血流の促進が促され代謝が向上します。また猫背を改善することで腹部臓器の圧迫を回避できるため、消化やエネルギーの吸収がスムーズになり脂肪が落ちやすくなるのです。
猫背を改善するためには正確な知識で、筋肉を鍛えなくてはなりません。鍛える必要のある筋肉は次のとおりです。
部位 | 筋肉 | 役割 |
体幹 | ・腹横筋 ・脊柱起立筋 ・腹斜筋 | ・肋骨と骨盤の間にあり、姿勢を安定させる ・頸椎から腰椎にかけて背骨を支え、背筋を伸ばすのに役立つ ・脇腹にあたる部分にあり、身体をねじる動きや横に傾けるなどの安定性をサポート |
背中 | ・菱形筋 ・僧帽筋 ・広背筋 | ・肩甲骨と脊椎を結ぶ筋肉で、肩甲骨の安定性をサポート ・首から肩、背中にかけてひし形に繋がっている筋肉で、首や肩の位置を安定させる ・背中の中部からわきの下にかけての筋肉で、綺麗なウエストラインをサポート |
腰・骨盤 | ・腸腰筋 ・大殿筋 ・ハムストリング | ・上半身と下半身を繋ぐ筋肉で、骨盤を安定させ足を上げる動作に役立つ ・股関節の後ろ側にあるおしりの部分の筋肉で、骨盤の安定をサポート ・太ももの後ろ側にある筋肉で、股関節の伸展をサポート |
姿勢を維持するには様々な筋肉をバランスよく使う必要があります。猫背を改善するには体幹部や背中、腰回りの筋肉に意識を向けましょう。
猫背による身体の変化

猫背は、健康や姿勢に悪影響を及ぼします。ここでは猫背による身体の変化について、次の3つの項目に分け詳しく解説します。
- ぽっこりお腹
- ストレートネック
- 肩こりや腰痛
順番に見ていきましょう。
ぽっこりお腹
猫背による身体への変化のうち最も多い症状が、ぽっこりお腹です。
猫背になると身体の重心が前方に傾き、腹部に無理な圧力が生じます。すると、腹部の臓器が前方に移動しお腹が出ているように見えてしまいます。
また骨盤が前に傾くことで背中が後ろに反り返り、お腹が前に突き出た状態に見えることもぽっこりお腹の原因です。
猫背を改善することで、ぽっこりお腹が改善する可能性があります。
ストレートネック
現代人に多いストレートネックは、頸椎の生理的なカーブがなくなりまっすぐに走っている状態です。
猫背によりストレートネックも引き起こされる可能性があります。
前かがみで長時間座りながら作業をしていると猫背になり、顔が前を向くことでストレートネックが発症します。
ストレートネックになることでめまいや頭痛、首や肩のコリといった症状が現れます。
肩こりや腰痛
猫背は肩こりや腰痛を引き起こすことがあります。
なぜなら猫背になることで、肩や腰の筋肉に過度な負担がかかり筋肉が疲労するからです。
慢性的な肩こりや腰痛に悩まされている方は、自分が猫背になっていないかを確認してみてください。
あなたの猫背はどのタイプ

猫背には3つのタイプが存在し、タイプによって身体への影響や改善方法は異なります。ここでは猫背のタイプと原因、改善方法について次の3つの項目に分け詳しく解説します。
- 首猫背
- 背中猫背
- 腰猫背
順番に見ていきましょう。
首猫背
首猫背とは頭が肩よりも前に出ている状態です。背中から首にかけて丸くなり、首の付け根が突出しているように見えます。
首猫背の原因は長時間のスマートフォンやパソコンの使用や前かがみの姿勢、首や肩回りの筋力低下などです。前かがみになりデスクワークを行うことでうつむく姿勢が続き、首が丸まってしまいます。
首猫背の改善には首の後ろ側の筋肉をほぐすことや、首の前側の筋肉のストレッチが有効です。またスマートフォンやパソコンの高さを調整し、目線を一定に保つのもよいでしょう。
背中猫背
背中猫背とは一般的に言われる猫背が背中猫背です。背中猫背は背中の中心部分が丸くなり、肩が前に出てしまっている状態を指します。
背中猫背の原因は首猫背と同じく、長時間のスマートフォンやパソコンの使用が最も多いです。また持続的な背筋の丸まりは、背中や肩周りの筋肉を低下させます。筋肉低下により巻き肩を助長し背中猫背を引き起こします。
背中猫背の改善方法は胸を開き、背中や肩周りの筋肉をほぐすことです。また弱くなった体幹を鍛えることで、肩甲骨の位置を安定させ正しい姿勢を得られます。
腰猫背
腰猫背とは骨盤が後ろに傾き、腰が丸くなっている状態です。腰椎は本来後ろに反り返っていますが、骨盤が後ろに傾くことで徐々に前かがみの状態になり腰が丸くなります。
腰猫背の原因は背もたれに寄りかかる座り方や、骨盤周りの筋肉の衰えが多いです。骨盤が後ろに傾く姿勢は、腰猫背を引き起こす原因となります。
腰猫背の改善方法は、常に正しい座り方を意識することです。さらに体幹や骨盤周りの筋力を上げ、骨盤と腰を安定させるのも良いでしょう。
猫背を改善するためのステップ

猫背は改善の意識を持つことや、適切なエクササイズで改善できます。ここでは猫背を改善するためのステップについて、次の3つの項目に分け詳しく解説します。
- 日々の意識
- 正しい座り方
- ストレッチ
順番に見ていきましょう。
STEP1:日々の意識
猫背を改善するためのステップとして、初めに気を付けるべきポイントは日々の意識です。
デスクワークやスマートフォンの長時間利用は、気づかないうちに猫背を助長します。日常的に行うことのできる猫背の改善方法は次のとおりです。
- 背中や腰が丸まらないよう背筋を伸ばす
- 巻き肩にならないよう肩甲骨を内側に引き寄せる
- 頭が肩より前にでないよう顎をひく
正しい姿勢の継続が猫背の改善や予防につながるため、常に意識して生活しましょう。
STEP2:正しい座り方
正しい座り方を知り維持することは、猫背の改善や予防につながります。
不適切な座り方は椎体や骨盤に過度な圧力を与えます。また筋肉の緊張や腹部臓器にも影響を及ぼすため、早急に改善しましょう。正しい座り方のポイントは次のとおりです。
- 椅子に深く腰掛け、背中を椅子の背もたれにつける
- 骨盤が立つように背筋を伸ばす
- 両足はかかとも床につけた状態を保つ
- 肘や腕は机に置かない
- パソコン画面などの高さを目線よりも少し下になるよう調整する
正しい姿勢で座ることは腰痛や肩こりの予防にもなるため、意識して改善するように心がけましょう。
STEP3:ストレッチ
猫背を改善するためには定期的なストレッチが大切です。
猫背に効果のあるストレッチは次のとおりです。
- 胸の筋肉を開くストレッチ
- 肩甲骨を内側に引き寄せるストレッチ
- 首の後ろや側面の筋肉を伸ばすストレッチ
- 腰や骨盤周りの筋肉を伸ばしたりねじるストレッチ
ストレッチは1日に何回か繰り返し行うことをおすすめします。簡単なストレッチは場所も選ばないため、日常生活に取り入れやすいです。
長時間の同じ姿勢は筋肉を緊張させ血流の低下を引き起こすため、定期的にほぐすよう心がけましょう。
デスクワーク中にできる猫背改善のストレッチ

デスクワークと猫背はとても密接な関係にあります。ここでは長時間同じ姿勢を保つデスクワーク中にできる猫背改善法を、3つ紹介します。
- 胸開きストレッチ
- 背中の筋肉のねじりストレッチ
- 肩甲骨の引き寄せストレッチ
順番に見ていきましょう。
胸を開いて前側を伸展させるストレッチ
- 椅子に座り背筋を伸ばす
- 両手を背中の後ろで組む
- 組んだ手をゆっくりと上に持ち上げる(肩甲骨を引き寄せる)
- この姿勢で5秒間キープする
肩甲骨を内側に引き寄せ、胸の前側が伸びていることがポイントです。
背中の筋肉を伸ばしねじりを加えるストレッチ
- 椅子に深く腰掛け背筋を伸ばす
- 右手を左膝の外側に置き、左手を椅子の背もたれに添える
- 鼻で息を吸いながら背筋を伸ばし、口で息を吐きながら上半身を左にねじる
- この姿勢で5秒間キープし、ゆっくりともとの位置に戻る
- 反対側も同様に行う
過度なねじりを加えず、背中の筋肉が伸びていることがポイントです。
肩甲骨を引き寄せもとの位置に戻すストレッチ
- 椅子に座り背筋を伸ばす
- 両手の指先を肩に軽く置き、肘を前方に向ける
- 鼻で息を吸いながら肘を上に持ち上げる(肩甲骨を引き寄せる)
- 口で息を吐きながら肘を下に下げる(肩甲骨を全体的に広げる)
肩甲骨が動きを意識し、可能な限り広範囲に可動するよう心がけることがポイントです。
まとめ
猫背は現代の生活習慣や、ワークスタイルによって引き起こされる症状です。
猫背の改善は正しい姿勢と健康的な身体をもたらします。日常的なストレッチや筋トレ、姿勢を意識することで、基礎代謝が上がり、痩せやすい身体づくりができます。
小さな習慣を積み重ね、理想の身体を目指していきましょう。