【O脚の根本的な原因】大腿骨と骨盤・股関節から分かりやすく解説

女性の歩く後ろ姿

O脚や膝下O脚(XO脚)に及ぼす根本的な原因、それは骨と関節の変位です。
この骨の形など影響を「構造的な原因」といいます。

そこで今回は、ももの一番大きい骨、大腿骨と骨盤、股関節がO脚、XO脚に及ぼす原因を分かりやすくお伝えします。

この骨、実は一人ひとり形が違います。
それは、性格や顔のようなもので、それぞれの個性です。

それでは、指導数30,000回以上の経験から、実例を交えてすすめていきます。

目次

O脚、膝下O脚(XO脚)に関わる股関節とは?

股関節

股関節は、大腿骨(だいたいこつ)の上にある、骨頭(こっとう)という球状の部分が、骨盤の寛骨臼(かんこつきゅう)というソケットにはまり込むような形になっています。

  • 凸:大腿骨骨頭
  • 凹:骨盤の寛骨臼

正常な股関節では、寛骨臼が骨頭の約4/5を包み込んでおり、このことが関節を安定させています。

大腿骨の前捻角(捻じれ)がO脚に及ぼす影響

前捻角(ぜんねんかく)

前捻角(ぜんねんかく)とは、大腿骨頭と大腿骨の中心の線と地面からの水平の線を用いて角度を見ます。

前捻角の角度

正常な前捻角(ぜんねんかく)は、

  • 10~15°

正常な股関節はやや前に捻れてます。

O脚や膝下O脚に影響がある前捻角は、

  • 過度前捻角(かどぜんねんかく)
    15°以上
  • 後捻角(こうねんかく)
    10°以下

となります。

過度前捻角

過度前捻角と膝下O脚の関係

捻り角度が大きく、外旋が制限されて内またになる傾向が高くなります。

過度前捻角

トンビ座り(女の子座り方)を続けていたりすると、正常に戻らずに前捻のままになります。

あぐらの足の裏をつけた状態で、膝が下りない方は過度前捻角の可能性が高いです。

過度前捻角と膝下O脚

大腿筋膜張筋の起始と停止(始まりと終わり)

過度前捻角では内またになりやすく、相対的に脛(すね)を外側に捻じるため、膝下O脚になる可能性が高いです。

過度前捻角と姿勢

大腿筋膜張筋の起始と停止(始まりと終わり)

また、過度前捻角は股関節が不安定になり、骨盤の前面を下に引っ張るため、前傾姿勢(反り腰)になる可能性が高いです。

後捻角

後捻角とO脚の関係

外またになりやすく、大腿骨、膝が身体から離れるため、O脚になる可能性が高いです。

後捻角とO脚

インピンジメント

後捻角は後ろ側への捻り角度が大きく、内旋が制限されて外またになる傾向が高くなります。

後捻角とガニ股

後捻角とガニ股の関係

重心軸が外側にあるため、バランスをとるために常に膝を曲げるクセがある方が多いです。

あぐらをつくりやすいということと、猫背になりやすいです。

大腿骨の頚体角がO脚に及ぼす影響

頚体角(けいたいかく)

頚体角(けいたいかく)とは、大腿骨軸と大腿骨頚部軸から測る角度のことです。

頚体角の角度

正常な頚体角(けいたいかく)

  • 125°

この角度は安定に適しています。

O脚や膝下O脚に影響がある頚体角は、

  • 外反股(がいはんこ)
    140°以上
  • 内反股(ないはんこ)
    105°以下

となります。

外反股

外反股 (がいはんこ)

外反股(がいはんこ)は頚体角がなく、ももの間が狭くなりX脚になりやくなります。

外反股と前傾姿勢

外反股:前傾

外反股は股関節のはまりが浅く、深くしようとする代償のため骨盤を前傾位(腰を反る)にする。

内反股

内反股(ないはんこ)

内反股(ないはんこ)は頚体角があり、ももの間が広くなりO脚になりやすくなります。

内反股と猫背

内反股:後傾

内反股は股関節のはまりが深く、浅くしようとする代償のため骨盤を後傾し、腰が丸くなり猫背になります。

前捻角と頚体角がO脚、X脚に及ぼす影響

前捻角と頚体角の組み合わせによる、O脚・X脚

前捻角と頚体角の組み合わせにより、O脚、X脚の重症度は変わります。

前捻角と頚体角の組み合わせリスク

過度前捻角と外反股タイプX脚++
後捻と内反股タイプO脚++
後捻と外反股タイプO脚 X脚
過度前捻角と内反股タイプO脚+

ハイリスクパターン

経験上、組み合わせより各パターンを強くします。
そのパターンにより骨格の歪みにつながり、お尻りが下がる、ふくらはぎが太くなるなどのボディメイクにも大きく影響します。

過度前捻角と外反股

前捻角と外反股

過度前年角と外反股があると、X脚リスクはとても高くなります。
腰を過剰に反るために反張膝(膝を反る)になったり、膝がと膝が向かい合うにらめっこ膝、代償動作として膝下O脚(XO脚)になりやすいです。

後捻と内反股

後捻と内反股

後捻と内反股があるとO脚リスクはとても高くなります。

内ももが広くなり大転子が強調されて、外ももが太くなります。
骨盤の後傾によりお尻がたれて、見た目に大きく影響します。

さいごに

O脚の根本的な原因(大腿骨と骨盤、股関節)をお伝えしました。

よく、治せるO脚治せないO脚といいますが、ご自身がどれくらいの改善を求めるかで、この二つは決まります。
例えば構造上の問題であっても、けがのリスクを排除した状態で脚骨格を改善することは十分可能なのです。

骨の形は確かに変えられませんが、“綺麗に見せる方法”を形つくることはできるのです。

O脚にお悩みの方は、【美脚・美姿勢】骨格改善サロンVes(ビース)にお気軽にお問い合わせください。
根本改善の施術とエクササイズを、あなたに合った方法で指導させていただきます。

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